2025年4月25日(金)に,東京成徳大学中学校(東京都北区)の教育関係者対象の学校説明会ありました。
東京成徳大学中学校は,中高一貫部として独自の教育プログラムを展開。高校進学後も,高校からの入学生とは別クラス。キャンパスも独立しています。建学の精神「徳を成す」を基盤に,「成徳」の精神を国際社会で発揮できるグローバル人材の育成をめざしています。
この学校説明会レポートでは,本校の魅力として,ICTを活用した先進的な教育,先生も学ぶ姿勢,進化するグローバル教育の3点でご紹介したいと思います。
ICTを活用した先進的な教育の実践
教育現場のICT活用では,どのような教育支援ツールを使っているかも気になるところかもしれません。マイクロソフト社Microsoft Showcase School,グーグル社Google for Education……など、各企業が教育機関向けの製品やサービスを提供しています。
東京成徳大学中高一貫部は,Apple社のタブレットiPadを活用しており,その実績が認められて教育現場でのAppleの製品やサービスを革新的に活用している学校Apple Distinguished School(ADS)の認定校となっています。また,Apple社ではAppleのテクノロジーを活用して教育現場の変革に取り組んでいる教師をApple Distinguished Educators(ADE)に認定し,その教育実践例を広く普及させるプログラムを展開していますが,東京成徳大学中高一貫部には,ADEが5名在籍。ICT活用に優れた学校として評価されているのです。その教育実践例は,Apple Booksのブックストアで公開されています。
東京成徳大学中高一貫部では,Apple社など外部の認定に頼るだけではなく,学校内でもICT活用によって具体的にどのような効果が得られているかの検証を定期的に行っています。実際に学力の伸びや成長につながっているかどうか、生徒たちと向かい合って教育改革に取り組んでいます。
先生も学ぶ姿勢が見える学校
生徒たちに向かい合う姿勢は,ICT活用以外でも本校のあらゆる教育活動に表れています。
現在,社会全体の流れとして,先生が生徒に教える従来の授業スタイルとともに,生徒が自ら課題を発見して自ら探究して主体的に学ぶ授業スタイルが求められるようになっています。
東京成徳大学中高一貫部では,従来のスタイルを「教え型」,主体的に学ぶスタイルを「学び型」と表現し,2つの型を柔軟に,効果的に組み合わせた教育プログラムを展開しています。実施した教育プログラムは定期的に効果測定して,具体的な項目で細かく分析されます。その結果は教員研修や学校運営に反映され,さらに進化した教育プログラムへと常にアップデートされています。
進化するグローバル教育
東京成徳大学中高一貫部のグローバル教育の特色は,主体性の獲得と語学力の育成,国際理解教育を掛け合わせたところにありそうです。
入学して1年めは,学校生活を通じて,学力をつけながら自らを深めて「成徳マインド」を養い,自律した学習者としての基礎力をつけます。
その基礎力をもって,中2では全員参加でセブ島へ赴きます。語学研修とともに,フィリピンのスラム街を訪ねるなどして異文化を体験。世界への視野を広げ,自分が国際社会とどのように関わっていくかを考えるきっかけとします。セブ島での体験や思索をもとに,好きなこと・得意なことなど自らの適性を考え,中3では「国内グローバル」か「ニュージーランド学期留学」のどちらかを,生徒自らで選びます。
高校卒業後に国際社会への活躍をめざす生徒へは,高校での海外留学や,海外大学進学へのサポート体制が整います。海外大学への学校推薦型選抜(指定校推薦)枠は,約50校(2024年度実績)とのことでした。
2026年度中学入試について
2026年度入試では,昨年度から一部変更が予定されています。
2025年4月25日の説明会時点では,2月3日は入試を実施せず,2月4日に午前・午後の実施,英検取得級に応じた加点の導入も検討しているとのことでしたが,今後さらに変更の可能性があります。
なお,2023年度入試より導入された本校ならではの入試「Distinguished Learner選抜入試」が,前回と同様に2月5日に予定されています。普通の教科入試では測れない資質を持った生徒対象の新タイプ入試です。
東京成徳大学中高一貫部の受験を希望される皆さんは,ぜひ本校の学校説明会に出向いて,学校情報を得てください。
〒114-8526 東京都北区豊島8-26-9
アクセス J南北線―王子神谷駅より徒歩5分/JR―東十条駅より徒歩15分/JR―王子駅よりバス「王子5丁目」下車,徒歩5分