【私学のユニバーサル教育】青稜中学校「挑戦し続ける力」#1 | 晶文社 中学受験案内

【私学のユニバーサル教育】青稜中学校「挑戦し続ける力」#1

特集

いま,Well-beingが世界の潮流となっています。教育の現場でも、よりその人らしく幸せな人生を歩むために,学力だけでははかれない「非認知能力」を高める教育の大切さが注目されるようになっています。Well-beingとは人が求める普遍的な価値であり,子ども達の幸せを願い。どの学校も教育理念の根底に流れているであろうもの。変わらぬ教育理念を実現するために,私学では教育内容や手法を,常に時代に合わせてアップデートしています。晶文社『中学受験案内』では,そんな私学の学びを「ユニバーサル教育」として、巻頭カラーページに掲載。ここでは、『中学受験案内2024年度用』掲載の内容を再編集してご紹介します。

※2023年初めに取材した内容に基づきます。

ユニバーサル教育:国境・性別・障害のあるなしを超えて,世界でそして時代が変わっても通用する普遍的な教育,普遍的価値を育む教育。晶文社『中学受験南内』オリジナルの呼称。

今回は,青稜中学校の第1回目。失敗を恐れず,次々と新しいアイディアにチャレンジできる学校づくりについて、募集広報部主任の谷田貴之先生にお話を伺いました。

失敗なんてない!  “不成功”を楽しみ,チャレンジングなハートを育む「3C」の精神

 青稜中学校の生徒達はとにかく学校が楽しそう。「学校は生徒達が安心できる場所でありたい」と募集広報部主任の谷田貴之先生は話します。「やってみたい!」という姿勢を応援し,自己肯定感を育成。生徒達の成長や発達段階を見守りながら,自発性に委ねる環境を整えることが学校の役割だとしています。

 「Challenge(挑戦)」,「Change(変化)」,「Contribution(貢献)」の「3C」の精神を生徒に説いています。まずはチャレンジしてトライアンドエラーを繰り返し,“不成功”を楽しんでもらいたいと考えます。大切なのは結果よりもプロセスです。「貢献」とは,独りよがりにならず,誰かのために考えて行動すること。どうしたら実現できるか,論理的思考のもとに進めなければ,無謀な挑戦となります。例えば,以前は携帯電話の校内持ち込みが禁止でしたが,生徒会の生徒が近隣の公衆電話の数を調べ,災害時の必要性を訴えた結果,校則が変更されました。この3Cの精神を実践するには,変化を恐れない心と発信力が必要です。

 生徒達はこれから,変化する社会,多様な世界を生き,種々の問題にチャレンジしていきますが,そこで重要なのは他者理解。本校では帰国生やインターナショナルスクール出身者が増えており,約35名の1クラスに5名程度が在籍しています。様々なバックグラウンドを持つ仲間と共に過ごすことで色々な価値観に触れ,理解していくことができます。

セブ島英語研修。英語のマンツーマンレッスンだけでなく,現地の衣食住がままならない子どもたちとの交流も行い,社会への認識を深める。

 非認知能力の中で特に磨こうとしているのは発信力。自分の意見を臆することなく述べられる“心理的安全性”を確保し,独自の取り組みを通して発信力を育てています。生徒を中心に学校は活性化しており,社会貢献に向けて,生徒の挑戦は卒業後も続きます。

体育祭。色分けされたチームで,勝敗を競う。
自然教室。自然と自分達とのかかわりについて,体験を通じて考える。
学校情報

青稜中学校・高等学校

建学の精神は,「社会に貢献できる人間の育成」。そのために大切なのが,柔軟かつ能動的に変化して(Change),常に新しい自分の可能性を求めて挑戦し(Challenge),誰かのため,社会のために貢献(Contribution)する姿勢です。これらを「3C(トリプルC)」として行動目標に掲げています。本校の教育を通して,大きく変動する社会にも柔軟に対応できる生徒を育成します。

〒142‒8550 東京都品川区二葉1‒6‒6

アクセス 東急大井町線─下神明駅より徒歩1分 JR・りんかい線─大井町駅より徒歩7分 JR─西大井駅より徒歩10分

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