2022年4月，サレジアン国際学園がスタート！　

「21世紀に活躍できる世界市民の育成」をめざす

2022年4月から，星美学園中学校はサレジアン国際学園中学校へと校名変更し，女子校から共学校へと学校改革します。その発表があった２月以降で初めてとなる，教育関係者対象の学校説明会が2021年5月20日に開催されました。

サレジアン国際学園へと生まれ変わる星美学園とは

星美学園中学校は，カトリック女子修道会「サレジアン・シスターズ」を母体に1947年，星美学園小学校とともに創立されました。「サレジアン・シスターズ」が所属するサレジオ会は，満足に教育を受けられない子どもたちのために聖ヨハネ・ボスコ（ドン・ボスコ）が日曜学校を開いたことに始まっています。19世紀の産業革命のただ中のことでした。社会の転換期において聖ヨハネ・ボスコは新たな時代に必要とされる教育を積極的に取り入れたようです。　この度の星美学園の改革は，サレジオ会創立者の意志を，当時の産業革命と同様，社会の転換期といわれる現代に受け継ぐことを高らかに宣言したものといえるのでしょう。

教育目標は「21世紀に活躍できる世界市民の育成」

新たにスタートするサレジアン国際学園中学校がめざすのは，テクノロジーとグローバル化が進展した21世紀の世界に活躍できる世界市民の育成です。その教育目標の実現をめざして，次の5つを柱とする教育活動が展開されます。「コミュニケーション力」「数学・科学リテラシー」「言語活用力」「考え続ける力」そして，それら4つの力を全て包含する「心の教育」。現在，その目標実現に向けた具体的なカリキュラムが検討されています。今後の発表に注目していきましょう。

コースは，探究の「本科」と英語力の「インターナショナル」

サレジアン国際学園中学校は「本科クラス」と「インターナショナルクラス」の2コース制を導入します。

本科クラスは，探究型学習で「正解のない問い」に向き合う力を養うことを特色とし，全教科でPBL授業が実施されます。PBLとはProject Based Learningの略で，日本語では「問題解決型学習」などと呼ばれます。先生から提示されるトリガークエスチョンをきっかけに，生徒が自ら課題を見つけ，解決方法を見出していく学習方法です。情報収集・分析力を鍛え，グループディスカッションを通じて学びと思索を深め，出した解決方法をプレゼンテーションします。

本科クラスではさらに，週3時間の個人研究の授業が予定されていますが，中学1年で研究・探究学習の基礎を身につけ，中学2年生から高校2年生が，学年ミックスで学び合うゼミで実施したいとしています。

インターナショナルクラスは，英語力に特化したクラスで，さらにSGとAGの2グループに分かれます。SG（Standard Group）はこれから英語力を磨きたい生徒のためのグループ。英語授業は週10時間，外国人教師と日本人によるティームティーチングで行われます。

一方AG（Advanced Group）は，CEFR（言語能力評価の国際的指標） B１・英検2級以上の英語力のある生徒対象のグループです。英語・数学・理科・社会で，専門性ある外国人教師によるオールイングリッシュ授業を展開予定です。

AGでは，海外経験者や多彩なルーツを持つ生徒などが集まることが想定されます。多様性あるAGの生徒たちと，日本で生まれ育ったSGの生徒たちがお互いに刺激し合い，グローバル人材へと育つことが期待されています。

2022年度入試は全5回実施予定

2022年度入試は，全5回実施予定です。第3回はスカラシップ入試となっており，第1回または第2回での合格者もスカラシップチャレンジで受験可能です。なお，インターナショナルクラスでは面接も実施されます。SGでは主に英語学習の意欲を，AGでは英語と日本語による面接を実施し，オールイングリッシュによる授業に対応できる英語力かを重視するとのことです。

サレジアン国際学園中学校　2022年度入試予定

※AGはCEFR B1以上で英語学力試験免除。